前方に姿を現したのは、湯布院の背後にそびえる、標高1583mの由布岳。乗っているのは、大分から久大本線を進んできたトロッコ列車だ。
振動をじかに伝える貨車改造の列車。ここまでゆっくりと谷間を登ってきたが、ついに先が見えてきた。こうして土地の空気にじかに触れ、近づく風景を手に取るように眺められるのも、トロッコならではだ。
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