#028

  煉瓦の車庫から顔を出す特急車両。スキー列車「シュプール号」として関西方面からやってきたものだ。

  糸魚川は北陸本線の駅だが、白馬・松本方面へと向かう大糸線が分岐する交通の要衝だ。雪山をバックに、3本の列車が入れる堂々たる煉瓦車庫の立つさまは、その象徴といえる。

  大糸線に乗り入れる「シュプール号」は、このシーズンを最後になくなった。2005年度をもって西日本のスキー列車そのものが姿を消し、この冬の風物詩も過去のものとなってしまった。

 

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