#031

  冬と夏で、全く異なる顔を見せる日本海。「陰鬱」という表現がぴったりの冬の姿と対照的に、夏は澄んだ水が穏やかに打ち寄せ、底の岩場までが見通せる。そんな海が、はるか沖まで続いている。

  本州西端、小串の海水浴場にて。もう山陰というよりは九州に近い場所だが、雰囲気はやはり日本海。真夏の炎天下、駅からタオルを頭に被って、ここまで歩いてきた。この透き通った海に飛び込みたい気分だが、あいにく海水浴の準備はしていないので、自重する。

 

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