#043

  京都を代表するふたつの現代建築が対峙している。

  青空の下、黒塗りの壁のようにそびえる京都駅舎。真っ正面には、天に向かって突き立つ京都タワー。いずれも、建築時には「京の景観にそぐわぬ」と物議を醸した存在だが、京を訪れた人々がまず目にするシンボル的存在であることは事実だろう。

  ちょうど京都駅舎の壁が鏡のように、京都タワーを映している。タワーの高さは131m。これは、建築時の京都市民の数が131万人だったことに因むのだという。

 

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