#053

  杜の都・仙台の冬の夜を彩る「光のページェント」。木々に取り付けられた無数の電球に灯がともり、さながら「光の森」だ。

  この冬は、北国でもなかなか雪が降ることがなかった。まして仙台は、東北といっても太平洋側の都市であり、本来雪が積もることは多くないという。しかしこの晩降り出した雪は、気温の低さと相まって、瞬く間に木々と地面を白く覆った。その貴重な機会に巡り会えたことを、感謝せずにはおれない。

  雪は引き続き、断続的に舞い続ける。フラッシュを焚いて写真を撮ると、肉眼で見るのとはまた違う、幻想的な風景ができあがった。

 

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