電化進捗2(厄神→粟生)

 

  記載の情報は各項の日付時点でのもので、記述は下り(加古川→谷川)の方向を基準にしています。写真はサムネイルで、クリックすると拡大写真をご覧になれます。

加古川→→厄神→→粟生→→社町→→西脇市→→黒田庄→→谷川

 

1.加古川〜厄神

厄神→市場
02.12.9

  カーブした線路はまもなく加古川を渡ります。赤茶色の古びた鉄橋ですが、ここにはまだ柱がなく、すっきりした風景です。柱が並びだせば、ずいぶん雰囲気が変わることでしょう。

  橋を渡りきったところから、再び架線柱が並びます。しばらく加古川を右手間近に見て進み、小野市に入って山陽自動車道の橋の下をくぐります。

 

03.6.8

  厄神駅から、加古川橋梁を渡りきるところまでは、依然架線柱は立っていません。しかし踏切標識に注目。電化の先を見越している?

 

03.10.6

  橋梁までは変化なし。しかしその先から架線柱が立ち、カーブを曲がりきったあたりから市場駅手前まで架線が張られました。

04.3.10,15

  ついに鉄橋部にも架線柱が立ち始めました。まず、トラスの西側に2本。古びた橋脚に真新しいポールが取り付けられました。

 

  5日後に見ると、既に立てられた柱にアームが横向きの状態で設置されていました。厄神駅から鉄橋までのカーブ区間も同様。橋梁のトラス東側区間にはまだ柱は立っておらず、設置工事中。

04.4.5

  先回から20日ほどの間に、橋梁区間にも架線が張られました。トラス部では、トラスの上部から架線を支える格好です。

04.7.19

  この鉄橋を渡る気動車を見られるのもあと数ヶ月です。

5.市場 (いちば) 【電化後交換可に】
02.12.9

  民家の建ち並ぶ合間にある小さな駅。その狭い駅前のスペースに、所狭しと自動車が押し込まれていました。

  この駅、現在は1線ですが、向かいにホームの跡と線路のスペースがあり、もと交換可能駅だったことが分かります。03年度には、この市場に交換設備を設ける(つまり復活させる)工事が実施されることになっており、これにより粟生まで15分間隔の運転が可能になります。

  この工事が控えているため、駅構内にまだ柱は立っていません。

 駅舎。民家の間にひっそりと。

 ホーム向かいの旧対向ホーム跡がむなしいが、まもなく線路が復活。

03.3.2

  対向ホームの工事が始まりました。旧ホーム跡は撤去され、新たに基礎がつくられています。工事に伴い、車がひしめいていた駅前の狭いスペースは駐車禁止となっています。構内のどこかに、ホーム間を行き来する通路が設けられると思われますが、どのような構造になるかは今のところ不明です。

 対向ホームの基礎部が出現。

 工事を告知する看板。

03.6.8

  真新しい対向ホームが姿を現していました。長さは現状どおりの4両分。現在の旧態依然のホームとは対照的です。駅両端にはすでに分岐ポイントも設置済み。近いうちに線路も敷設されることでしょう。

 それっぽくなってきた。

03.10.6

  線路が敷設され、駅構内にも架線柱が立てられました。また、線路をまたぐ跨線橋もできあがり、完成時の姿にかなり近づいた印象です。駅本屋のホーム側の軒が撤去されました。こちらのホームもまもなくかさ上げされることになります。

 跨線橋完成。駅本屋の軒が取り払われた。

 線路の敷設は完了。

04.3.15

  構内に架線が張られ、信号機も設置されました(現在はまだ×印がしてある)。旧態依然だった本屋側ホームが、かさ上げとともに一気にあかぬけた印象。本屋からはスロープが設けられ、バリアフリーも考慮されています。対向ホームにも、簡素ながら屋根が設置されました。

  対向ホームの裏側に、ロータリーと駐車場が整備される模様。現在の駅前は狭く車の出入りは困難ですが、これにより遠方からの利用者も使いやすくなるでしょう。跨線橋は、ホームからではなく、駅の外から出入りする構造になるようです。

 全体的に、一気に近代化した感。

 こうしてみると、かなりかさ上げされているのが分かる。

04.7.19

  駅東側のロータリーが完成。30台分ほどの駐車スペース(おそらく無料)もあり、パーク&ライドに便利になりそうです。ただし、出入りには、駅東の浄水場の外周をほぼ一周しなければならず、やや不便そう。

  駅の南側(加古川寄り)の線路沿いに、変電所(送電設備)が設けられました。加古川線内には、ここと滝野駅に設けられます。造りは簡素ですが、加古川線の運転本数ならこれで十分なのでしょう。

  なお、神野駅員さまが掲示板に寄せてくださった情報によると、市場駅の駅舎は建て替えられるそうです。

 駅の加古川方に設けられた送電設備。

 跨線橋より。対向ホームにも列車がいつ来てもおかしくない雰囲気に。

 対向ホームはロータリーと直結(まだ柵で仕切られ、入れない)。

 整備されたばかりのロータリー。その向こうに広がるのが浄水場。

04.9.13

  小野市内の粟生を除く4駅(市場、小野町、河合西、青野ヶ原)では、8月の盆明けから駅舎建て替えが始まりました。いずれにも「アデランテ」という名称が付され、完成は11月末の見込み。電化完成は新駅舎で迎えることになります。

  市場の駅舎は取り壊され、現在新駅舎の基礎部分を作っているようです。その北側に、ホームへの仮通路が設けられています。当面券売機が利用できないので、整理券を取って精算するようにとの旨が記されていました。

 跨線橋より。茶色屋根の駅舎が消えた。

 「市場駅」の看板は、旧駅舎に付いていたものと思われる。

04.11.23

  駅舎がだいぶ姿を現してきました。明かり取り窓が多くとられた建物で、SLの煙突(?)を模したような円筒型の部分があります。驚いたことに、東側(ロータリーが新設された側)にも、同じような形の駅舎が建てられており、線路を挟んで対になる格好です。完成の近い西側駅舎には、「ぶらり きびた」という文字が掲げられています。また内側には、集会所の入り口とおぼしき扉が見えます。

 西側駅舎。「ぶらりきびた」の文字が見える。

 ロータリー側にも同様の建物が建造中。

04.12.23

  電化開業に伴い、下り列車は1番線(西側)、上り列車は2番線(東側)と明確に分けられました。1番線側駅舎は完成。外装、内装ともに木張りで、ずいぶん開放的な雰囲気となりました。円筒部分はコミュニティホールとなり、訪問時には中で子供たちが遊んでいました。また、身障者にも対応したトイレが設けられています。

  2番線側駅舎もそれとほぼ同様ですが、こちらはまだ一部工事中。それが完成するまでの暫定的な措置と思われますが、こちらの券売機や時刻表等は、ホーム裏のひさし部分に置かれていました。

  ところで、電化工事中から注目されていた点ですが、この駅の1番線の加古川方には出発信号が設置されています。(一番下の写真、緑の矢印部分。)すべての上り列車が2番線を使用している現状では、使い道がありません。また、2番線の谷川方には出発信号がありません。これらの点から、快速が設定されたときに、一線スルーになっている1番線を通過線にするためだともいわれていますが、真相やいかに。

 完成した西側駅舎。「祝電化」の横断幕とともに。

 外も中もウッディに。ドアの向こうはコミュニティホール。

 東側駅舎。西側とほぼ同じもの。

 2番ホームの裏に券売機が。

 2番線から出発する加古川行き。1番線の出発信号の存在が謎・・・

市場→小野町
02.12.9

  市場〜小野町間では、一部を除いて、まだ架線柱の設置は行われていません。しかし近々着手されそうな気配です。

03.3.2

  翌3月にはすでに立てられていました。

03.6.8

  架線柱のみが立てられた状況ですが、架線にウエイトをかける金具(右)が取り付けられています。

 

03.10.6

  市場駅より先から小野町駅手前まで架線が張られました。踏切部の架線にはには、保護のためのカバーがしてあります。

04.8.11

  すでに全区間で架線が張られています。余談ですが、市場から小野町・粟生間の中間あたりまで、線路の西側に沿って建設されてきた2車線の道路が、ほぼ完成しました。

6.小野町 (おのまち)
02.12.9

  加古川線ではオーソドックスなタイプの簡素な木造駅舎。こちらも交換設備の跡があり、以前はそれなりに重要な駅だったのではと察せられますが、今ではひっそり。

  駅前は割合建てこんだ町ですが、小野市街地は川向かいの段丘上にあります。それでも、昔の時刻表の索引地図では、「市の代表駅」扱いでした。(今は神戸電鉄の小野駅)

  駅の粟生方から再び架線柱が並んでいます。

 駅舎。

 架線柱はまだ立たず。

03.6.8

  線路とかつての対向ホームとの間に、架線柱が設置されていました。

 ホームより加古川方を望む。

03.10.6

  架線は張られていません。駅本屋からホームに張り出していた軒が撤去され、ホームかさ上げに備え、バス停タイプの軒が出現。

 新しい軒の基礎は、現在のホーム面よりかなり出っ張っている。

04.8.11

  ホームかさ上げがなされました。そして、駅には「駅舎建て替え」の案内が。8月16日より工事開始とのことで、電化開業までには新駅舎がお目見えすることでしょう。小さくもかつての「市の代表駅」らしく味わいある駅舎でしたが、建て替えにより、地元のコミュニティスペースをかねた場所になるのかもしれません。

 ホームと駅舎がミスマッチだが、この駅舎はもう見納め・・・。

 建て替えの告知。駅名が「小野駅」になっている・・・。

04.9.13

  こちらも駅舎建て替え中。北側に工事詰め所とホームへの通路を設置。訪れたとき、ちょうどJR西日本の工事車?が来ていました。

 仮通路はこんな感じ。

 パネルに囲われた工事部分(左側)。

04.12.23

  こちらの新駅舎には「ぷらっときすみの」という名が付されました。市場と同様、木張りの内外装に、コミュニティホール・身障者用トイレ併設が特徴ですが、最大のポイントは、手打ちそばのお店が駅舎に入ったことです。(こういち-Kさんからの情報によれば、「ざるそば」が550円。なかなかいけるようです。)駅周辺にも多くののぼりを立ててPRしています。立地的厳しさはあるかもしれませんが、木次線の亀嵩(かめだけ)のような「名所」になると嬉しいところです。

  ちなみに訪問時、コミュニティホール内でささやかない加古川線の写真展示が行なわれていました。昭和40年代後半まで、この線でSL(C11か12)が現役で貨物を牽引していたというのに驚きでした。

 新駅舎「ぷらっときすみの」。

 丸い時計がなんとなくおしゃれ。

 ホーム側。「手打そば」ののぼりが。

小野町→粟生
02.12.9

  小野町〜粟生間で一瞬加古川が近くをかすめます。万願寺川橋梁で架線柱が途切れ、右から神戸電鉄線が寄ってきて、粟生駅に入ります。

03.6.8

  ついに架線発見。架線を支える金具は、いたってシンプルなものです。やはり、架線が張られてこそやっと、電化するんだという実感が沸くというものです。

 

03.10.6

  6月時点より進展なく、小野町の先から、加古川に近づくカーブのあたりまで架線が張られた状態。万願寺川橋梁にはまだ架線柱も立たず。

 

04.8.11

  全区間で架線が張られています。万願寺川橋梁は、他の鉄橋と同様、橋脚に架線柱を取り付ける格好。

7.粟生 (あお) 【交換可・有人】
02.12.9

  加古川線の数少ない有人駅のひとつで、第三セクターの北条鉄道、および神戸電鉄粟生線と接続。ホームを共用しているものの、他社との線路的な接触は全くありません。いかにもローカル路線のターミナルといった雰囲気の駅ですが、電化で架線が張り巡らされれば、またイメージが変わることでしょう。ちなみにこの駅のホームは、駅舎側から4番線(神戸電鉄)/2番線(加古川線上り)・1番線(加古川線下り)/3番線(北条鉄道)という特殊な並びになっています。

  なお、昔(貨物輸送があったころ?)は加古川線と神戸電鉄の線路がつながっていたそうです。可能性はごく低いですが、電化を機に両者の乗り入れが実施されれば、面白いのですが…

 駅舎。こじんまりしているが、今や貴重な有人駅。

 構内はまだ工事着手されていない。一番右側のホームから北条鉄道が発着。

03.9.22

  構内に架線柱が出現。実に貧相な構造のものです。また、2番線(加古川方面行き)の谷川方に、今までなかった出発信号が設置されるようです(柱が設置済み)。これは電化後、粟生駅での列車の折り返しを可能にするためのものでしょう。

 吹けば飛びそうな簡素な造りの架線柱。

eki04f.jpg (14479 バイト) 上りホーム谷川方に信号が設置される模様(右側)。

04.8.11

  加古川線ホームのかさ上げがなされ、ホーム上屋も建て替えられました。これにより、北条鉄道ホームや神戸電鉄ホームとの段差が生じ、ホームはスロープだらけになってしまった感があります。また、ホーム谷川方の端にスロープが設けられました。2,3番ホーム(加古川線下り・北条鉄道)へゆくのに、従来の跨線橋ではバリアフリーに対応できないための苦肉の策のようです。しかし線路を渡らねばならない構造なので、おいそれとは使用できないのではないでしょうか。

  2番線(加古川線上り)の谷川方、1番線(下り)の加古川方にも信号が設けられ、折り返し列車に対応するかたちになりました。

 ホーム端に設置工事中のスロープ。

eki04f.jpg (14479 バイト) 2番線(右)は加古川方面行きホームだが、谷川方に出発信号設置。

3.粟生〜社町

 

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