2012年

 鉄道の動き

 新幹線世代交代

  3月12日にJRグループのダイヤ改正。大きな変化は東海道・山陽新幹線の世代交代でした。0系なき後の最古参だった100系と、初代「のぞみ」の300系が引退。国鉄分割民営化を挟んで登場した2つの形式が同時に姿を消しました。これにより、東海道区間は完全に700系以降の世代で統一され、山陽区間でもすべての列車が8両編成以上になりました。

最後は青白のツートンに戻った100系 

300系 晩年は「ひかり」「こだま」中心となった 

  また、山陽〜九州新幹線に直通するN700系車両の増備に伴って「さくら」が増発され(「みずほ」も1往復増発で計5往復)、700系「ひかりレールスター」は上り1便だけになりました。JR西日本のご自慢だった500系と700系RS車は、これでほぼ「こだま」専用となりました。

  9月には、JR東日本の初代総2階建て新幹線・E1系が運行を終了。10月のさよなら運転をもって全廃されました。

 北陸夜行の終焉

  そして、いわゆる日本海縦貫線を走っていた夜行列車、寝台特急「日本海」急行「きたぐに」がいずれも定期運転を終了。これにより、北陸路線から毎日運転される夜行列車、大阪を発着するブルートレインが全廃されました。また、昼夜兼用電車として一時代を築いた583系が定期運用を失い、全国で残る定期の「急行」も「はまなす」を残すのみとなり、国鉄の名残として細々と生き残ってきたものがいよいよ風前の灯となってきました。なお「日本海」「きたぐに」は改正後、多客期の臨時列車として残ったものの、12年度冬期を最後に運転されなくなりました。

「日本海」。大阪に出入りする最後のブルートレインだった 

座席と寝台の混成で走り続けた583系「きたぐに」 

 その他の動き

  飯田線で活躍していたJR東海の119系が313系などに置き換えられて営業運転を終了しました。

  ちなみにこの年は、国内で新規に開業した鉄道路線が全くないという、日本の鉄道史上まれにみる一年となりました。

 旅の記録

 旅は道連れ 東へ西へ

  管理人自身の大きな変化として結婚という節目を迎え、これまでほとんど一人旅だったのが、これ以降ツマ(通称:クマ子)との二人旅のスタイルとなりました。

  この年の4月には新婚旅行として関東方面へ(BLOG)。相模鉄道、小田急電鉄、いすみ鉄道、小湊鐵道など、自分にとっても初めての鉄道を利用しました。小田急ではロマンスカーの先頭車を体験。千葉郊外のローカル線、いすみ・小湊両鉄道ではのんびり旅を期待したのですが、菜の花と桜のシーズンで劇混み。景色は良かったものの、とても落ち着いて旅できる状況ではありませんでした。

小田急VSEロマンスカー 

菜の花の中を行くいすみ鉄道 

  さらに6月には共に鹿児島へ。前年に全通した九州新幹線を利用し、一度の乗り換えもなしに新神戸から出水まで乗り通すという、私にとっての長年の夢を果たしました。復路では肥薩おれんじ鉄道も利用。

  8月には舞鶴、天橋立方面に行くのに、一部北近畿タンゴ鉄道を利用しました。クーラーの効かない車両に辟易・・

  それまで食に頓着なく、かなり行き当たりばったりだった一人旅のやりかたから、大きな変化を余儀なくされた1年でした。

 

 トップ > 記録庫 > 鉄道と旅の年鑑2012